性的な動画をスマホで撮影されてしまった。削除してもらうにはどうしたらいいか

性的な動画を撮影されたという相談の例です。(兵庫県内の性被害についての相談や支援機関の紹介を行うNPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうごに寄せられる相談・回答をもとに、地域や年齢など、個人を特定しないよう一般化してご紹介しています)

被害者:20代女性
相談者:本人
相談内容:仲良くなった男性の家に泊まったら、性的な動画をスマホで撮られてしまった。どこかに流出したらと思うと気が気ではないので削除してもらいたい。どうしたらいいか。

「同意していないのにスマートフォンなどで性的な動画や画像を撮られた」はデジタル性暴力と呼ばれています。デジタル機器や情報通信技術(ICT)を用いた性暴力という意味です。一瞬にして動画や画像が全世界に拡散されかねないという危険性があります動画や画像を「撮らせて」「送って」と言うこと自体も性暴力です。それはあなたの体はあなただけのものだからです。また、あなたに心理的負担をかけているのに、動画や画像を保存し続けることは、性的なことを用いて傷つける性暴力にあたると指摘されています。参考サイト:「デジタル性暴力被害者支援センター
NPO法人性暴力被害者支援センター・ひょうご 相談窓口担当者

削除の方法について

画像がインターネット上にアップロードされていたり、すでに拡散されたりしていた場合、「拡散するぞ」などの脅迫を受けている場合は、警察(性犯罪110番#8103)に相談してください。
削除の方法は、デジタル性暴力被害者支援センターでも相談ができます。

まだ拡散されていなかったり、脅迫などもない場合は、直接相手に削除しているかどうかについて確認してみるのも方法の一つです。
直接相手に確認することにためらいや不安がある場合は、事前に警察へ相談しておく、法律相談をしておくとよいでしょう。「支援機関一覧」から「法的支援」で絞り込み、「法律相談」ができる機関に、相談するかこのサイトを運営している「性暴力被害者支援センター・ひょうご」にご相談いただくと、ご希望があれば面談・調整の上で法律相談に付き添うことができます。

話を聞いてもらいたい

性暴力被害者支援センター・ひょうごでは、メールでもホットライン(電話)でもご相談できます。
女性の場合、「NPO法人フェミニストカウンセリング神戸」(有料)や各地の「男女共同参画センター」の女性相談(無料)、男性の場合は「カウンセリングオフィスPomu」(有料)または「兵庫県立男女共同参画センター」の男性相談(無料)もご利用いただけます。

体と心のケア

妊娠が心配・性感染症が心配などがあれば、このサイトを運営している性暴力被害者支援センター・ひょうごは兵庫県立尼崎総合医療センターの中にあり連携していますので、相談してみてください。お金がなくても、あなたの状況によって一緒に考えてくれるはずです。

眠れない、食べられない、怖い夢をみてしまうなどが一カ月以上続くようであれば日常生活にも影響しかねません。「心のケア」を絞り込んで「心理的支援」ができるところにご相談ください。